MRIの撮影と入院前の通院
10月末。
大学病院へ行き、MRIで腹部を撮影。
MRI室には前室があって、そこでは気晴らし用のテレビが置いてありました。
ぼーっとバラエティ番組を見ながら順番が来るのを待ちます。
30分もしない内に呼ばれて検査着に着替え、そのままMRI室に入ります。
事前に看護師さんから、MRIの中は機械が動く音でうるさいと聞いていたので少し身構えますが、実際はヘッドフォンをつけていたので、そこまで騒音は気になりませんでした。
それよりもMRI室の中で流れる軽妙な音楽の方が気になって仕方がなかった。
なんか、こう、おかあさんといっしょ的な子ども向け番組のBGMっぽい音楽でした。
撮影時間は約20分で、機械の中に入っている間は胸に手を当ててじっとしてました。
機械に入る前、台に寝そべる時にお腹に重しを載せられます。
それがだんだん重くなっていくのが気になったり。
何事もなく撮影は終わり、この日は終了。二週間後に結果を聞きに行きます。
11月第2週。
MRIの結果を聞きに行きます。
私の担当医は女性で、年齢は私と同じくらいに見えました。
画像を見ながら所見を聞きます。
先生「左側の卵巣の一部が大きくなっているように見えますね。子宮の裏側で白く膨らんでいる部分がそうです。大きさはだいたい5.7cmぐらいですね。中身は水分や脂肪分ではなく、おそらくまぁ筋繊維のような充実成分ですね。まぁいずれは取らなければならないものですけれども、良性の可能性は高いので今すぐでなくても大丈夫です。どうしますか、今日手術の予約取っていかれますか?」
私「(充実成分ってなんだろう?脂肪とかと何が違うんだ?今すぐ判断しなくて大丈夫ならちょっと考えたいな)……うーん、今は大丈夫です。少し考えてから決めます」
先生「そうですか。じゃあとりあえず様子見で、3か月後に予約取っておきますね。何かあったらまた連絡ください。稀に卵巣がねじれる事があるので、痛くなったらすぐ連絡くださいね」
そんな感じでその日は終わりました。
そして帰りの電車の中や家で卵巣腫瘍に関する情報をネットで漁ります。
いろんな方のブログや病院のHPを見て出した結論は
「手術以外の選択肢はない」
でした。
特に充実性腫瘍なんて85%はがんの疑いがあるとかも書かれてるし。
大きさで見ても、5cm以上は茎捻転の危険があるから良性でも取ったほうがいいらしいし。
思い立ったが吉日で、すぐに手術できないか先生に相談しなければと、翌週の病院の予約を取りました。
11月第3週。
この時は手術の説明も聞きたかったので、母と一緒に病院へ行きました。
私「先生、わたし手術を受けたいです。仕事の関係もあるので、なるべく早く、できれば年内の手術は可能でしょうか」
先生「そうですか。遅かれ早かれ絶対に取らなければいけないものなのでいいと思います。12月の手術ご希望ですね。ちょうど12月9日にキャンセルが一件出たので、この日にしましょうか。あと、今日は入院前の検査もしていってくださいね。手術の内容等についてはまた来週ご説明します」
本当に運良く年内の手術ができることになりました。
診察のあとは、心電図や血圧、肺活量の測定と、腹部のレントゲン撮影、検血をして終了しました。
11月第3週。
手術内容を確認し、同意書にサインをします。
また前回の血液検査で一つだけ異常値が出てしまったので再検血。
今回はセーフだったので予定どおり手術は出来ることに。
入院してからも血液検査はあるので、そこでも異常値が出たら専門科を受診しましょうということになりました。
これで入院準備は終了。
あとは手術前日の入院日を待ちます。
産婦人科の受診から卵巣腫瘍と向き合うまで
私はもともと生理不順でした。
初潮が来てから毎月生理がくることはなく、2〜3か月に一度、ひどい時には1年近く間隔が開くときもありました。
しかし当時の私は、産婦人科への抵抗感と、特に生活で困ることもなかったので生理不順を治したいとは思いませんでした。
考えが変わったのは2年前。
人生で初めて彼氏ができました。
そうすると生理不順のままでは色々と都合が悪い。
とは言っても産婦人科はハードルが高い。
産婦人科の受診を決心したのはそれから1年後でした。
意を決して近所の産婦人科を受診し、エコーを撮ったたところ、卵胞がリング状に連なるネックレスサインが見えた。
ホルモン検査もして、「多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)」との診断が下りる。
どうも私の体質らしい。
また、エコーで見ると左の卵巣が普通の人より少し大きいとのこと。
大きさは3〜4cmほどなので経過観察で様子を見ようとなりました。
PCOSについては、子どもをすぐに望んでいるわけでもないので、まずは生理のリズムをつけましょうと、漢方やピルを処方され、半年ほど服用しました。
そして今年の10月初め、職場の婦人科検診を受診。
すると、先生から「ちょっと左側が硬いね。子宮筋腫の疑いがあるから、かかりつけのお医者さんがあるなら詳しく診てもらって」という話がありました。
かなりショックな気持ちを抱えたまま、次の週には主治医のところへ駆け込みました。
主治医の見解としては、おそらく子宮ではなく卵巣由来の腫瘍。1年前より大きくなってそうだから念のため大学病院でMRIを撮ってみようということになりました。
この時は、まだ手術までは考えていませんでした。
でも、お腹の中の腫瘍はいずれどうにかしないといけないよなーと考えるようになりました。